以前におススメされていて読んでいなかったダ・ヴィンチ・コードを読了しました。
映画化もされた作品でタイトルは知っていたものの、これまで未読でした。
結論として、サスペンス物としてオススメの一作です。
- 面白い。ヨーロッパの歴史、謎解きなど興味あれば楽しめます!
- 本格ミステリーとは少し趣が異なります。謎解き+サスペンスといった感じ。
- 映像映えするだろうなと思わせる場面の連続。小説の舞台に行ってみたくなります。ヨーロッパ旅行前に読むのも◎
どんな作品?
現代が舞台ですが、ダヴィンチの絵画や、ヨーロッパの歴史建造物まで巻き込んだ歴史ミステリー・サスペンスでした。 謎かけや暗号を解きながら、キリスト教が隠していた何かを探っていくというお話です。
主人公はロバート・ラングトン。大学教授ですが、アクションヒーローばりに活躍する(させられる?)ことになります。
文庫は上中下巻と三冊に分かれていますが、訳も読みやすく、中だるみもなく、スンナリと読めると思います。
次々と現れる仕掛け
冒頭の奇怪な殺人事件から始まり、被害者は何を伝えようとしていたのか、謎が次々に降りかかってきます。
この謎はレオナルド・ダ・ヴィンチの作品に関わっているようだというところから出発し、ダ・ヴィンチ本人やキリスト教の歴史につながっていきます。息つく間もなく展開していく謎解きを歴史を紐解きながら追いかけていくことになります。
このあたり、右へ左へ揺さぶられながら突き進む、謎解きの急流下りといったストーリー展開!
キリスト教の謎
キリスト教、とくにキリストの血縁についての新しい解釈が謎を通して浮かび上がってきます。また十字軍はどんな活動をしていたのか、なかでもテンプル騎士団はどのような集団だったのか、謎と新解釈に脳を揺り動かされます。
読まれる前にキリスト教、テンプル騎士団、十字軍あたりをさらっと復習しておくとより楽しめると思います!
推しポイントなどなど
ヨーロッパの歴史、キリスト教などに絡む謎に惹かれる方にはお勧めです。
描かれる舞台も歴史的に価値と魅力のある場所ばかりで、小説を読んでいるだけでも映像映えするだろうなと思わせる物語です。
またこの作品は、ロバート・ラングトンシリーズ三部作の二作目にあたるということで(読了してから知りました)、一作目が「天使と悪魔」三作目が「インフェルノ」とのこと。他、二作も「天使と悪魔」から読んでみようと思います。